§1.松下電器は人を作る会社である。

 
 「知は現場にあり」といわれますが、多くの優れた経営者達はこのことを熟知していました。韓国セオル号の遭難事故は経営者が現場を軽視したために惹き起こされたと言えなくもありません。

 口先だけでなく本当に現場の従業員のことを考えていた松下幸之助氏の有名な逸話があります。

 1929年の不況の折、幹部が病床にいた彼のもとにきて言いました。「従業員を半減するしかありません」と。ところが松下氏は、悩んでいましたが決心して、言い放ったといいます。 「生産は即日半減するが従業員は1人も減らさない。このため工場は半日勤務とする。しかし従業員には日給の全額を支給する。その代わり、全員で休日も返上してストック品の販売に努力してもらいたい」と。

  いつ解雇されるかと心配であった従業員たちは、全員、大喜びで従ったといいます。

 士気が高まった従業員たちが一致団結して販売に勤しんだ結果、わずか2カ月で在庫を売り尽してしまったそうです。

 松下幸之助氏は終生「人間大事」という考え方を持っていたといわれます。(論功行賞ともいいますように理念だけでは人は動かないのです。)

 また、彼は従業員には、こう言っていたといいます。

 「お得意先に行って、『君のところは何をつくっている会社か?』と尋ねられたら、『松下電器は人をつくっています。電気製品もつくっていますが、その前にまず人をつくっているのです』と答えなさい」。

 人間は偉大であり、磨けば必ず光り輝くというのが松下イズムであったと思われます。


                 
               




      

    §2.人は出会った人によって動かされる。
      人は出会うべくして人に出会う。

        
        http://www.cafeglobe.com/2014/11/042097world_vision_japan.html




        
     §3.一生懸命生きる人に寄り添う歌。
             "The Water is Wide"

      
  ケーナ奏者の八木倫明さんという人が有名なスコットランド民謡に詞をつけました。『広い河の岸辺』という題です。
  NHKの朝のテレビ小説の挿入曲として使われた曲です。
  『マッサン』というその実話ドラマでヒロインが口ずさみます。
  愛の切なさを歌った詞ですが、東北の震災被害者たちを勇気づけているそうです。

 ※ 伊東ゆかりさんのとっても素敵なヴァージョンと併せて
  お聴きください。

    https://www.youtube.com/watch?v=IQWPCxI704s
        
        https://www.youtube.com/watch?v=dWsrIEmT-q4


       
      
    §4.大きなことはできなくても、小さな種を蒔くことが大切。        

       

    ということを教えてくれた名優故菅原文太夫人のコメントです。    
   



        http://www.oricon.co.jp/news/2045289/full/

       


       
      
    §5.今まで見えなかったものが見えてくる。

                (発想の転換)


  読売新聞の本社特別編集委員の橋本五郎氏との『2015新春対談』で、ベストセラー『置かれた場所で咲きなさい』の著者渡辺和子さんが、良いことを言っておられるので、紹介させていただきます。

 「病気や他人とのもめ事、事業の失敗などの理由で、私たちの心の中に”人生の穴”がぽっかりと開くことがある。そして、それまでは見えなかったものが、穴が開いたがゆえに見えるということがある。私もうつ病になっていなければ、同じような病気になった学生たちの苦しみが分からなかった。また、骨粗しょう症などで、自己受容の苦しみを経て、前より少し謙虚になったと思う。”人生の穴”が開いたことで、それまで自分が思ってもいなかったことが貴いことに思えるようになった。つらい時でも、『これはきっと将来、自分のためになる』と考えてみることも大事だろうと思う」。



       

      §6.お客様は神様である。

  その実例です。


       https://youtu.be/2M08p9leBio



      
      
      §7.幸福だから笑うのではなく、笑うから幸福なのである。

  幸福の絶頂にあったと思われた女優でタレントの川島なお美さんがお亡くなりになりました。早過ぎる死と言われました。告別式で弔辞を読んだ慕われていた倍賞千恵子さんも病気のことは全然知らなかったそうです。覚悟の死だったと思われます。日本人の美意識というか死生観というのはこういうところにあると漫画家の黒鉄ヒロシ氏はさる番組で語っておられました。人間の不幸は突然やって来るけれども、寝返りや裏切りも日常茶飯事でしょうけれども、「偶然は運命の繰り返し」という言葉があります。川島さんが、「ええままよ」と思っていたかは知りませんが、最後まで夫君への気遣いを忘れなかったというのは立派です。人間の究極の幸せは、4つあるといいます。人に愛されること、人に褒められること、人の役に立つこと、人に必要とされることだそうです。絶望と希望の境目は、他人に関心を持ち、また反対に他人に関心を持たれるかどうかだと思います。見栄でなく、他人に関心を持ってもらうことは、とても大切です。この世に、一人はあなたのことを思ってくれる人がいるとある本には書いてありました。だから私達も、一人は褒め、思ってあげる必要があります。それも生半可ではなく、徹底的に。最後に、川島さんが、好きだったという言葉をご紹介して、ご冥福を祈りたいと思います。どうもご苦労様でした。合掌。

  『幸せだから笑顔があるのではなく、笑顔があるから幸せなのだ。』(アランの『幸福論』にある言葉)



     

    
      §8.ゲゲゲの名言。

  ゲゲゲこと漫画家の水木しげる先生が、2015年11月30日に永眠されました。享年93歳でした。日本の現在の妖怪は、先生の妖怪がモデルになっていると言われる位、妖怪の大家でした。NHKのテレビドラマ『ゲゲゲの女房』で奥さん武良布枝さんの内助の功に涙された方も多いかと思います。何と言ってもこのドラマの圧巻は、奥さんが戦争で片腕を失った夫が肩で用紙を押さえながら懸命に漫画を描く姿に鬼気迫るものを感じ、思わず涙するシーンではないかと思います。いきものがかりの『ありがとう』の主題歌とマッチして、飄々とした中にも生きるということの真剣さを感じさせる傑作だったと思われます。水木先生が『幸福の七ヶ条』というのを、生前遺しておられますので、私達への人生の指針として引用させて頂いてご冥福をお祈りしたいと思います。

    《幸福の七ヶ条》
     
     第一条  成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
     第二条  しないではいられないことをし続けなさい。
     第三条  他人との比較ではない、あくまでも自分の楽しさを追及すべし。
     第四条  好きの力を信じる。
     第五条  才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
     第六条  怠け者になりなさい。
     第七条  目に見えない世界を信じる。


       



      §9.ムヒカ大統領の演説。

  2012年にブラジルのリオデジャネイロで、国際会議が開かれました。環境が悪化した地球の未来について、話し合うためでした。
  これといって名案が出ない中、終わりに近づき演壇に立ったのが、世界で一番貧しい大統領といわれている南米の小国ウルグアイのムヒカ大統領でした。
  演説の後、大きな拍手が沸き起こったと言われています。それが、『世界で一番貧しい大統領のスピーチ』(汐文社)という題で絵本になっています。

   真の文明社会の幸福とは何かを問う警告と示唆に富んだメッセージとなっています。
   次の言葉が印象に残っています。

  
”貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないことです。”

            
         演説はこちら

      



     §10.恩師高木聖鶴先生のお別れ会。

  平成29年2月24日、私のかな文字の恩師であった高木聖鶴先生がお亡くなりになりました。
 4月27・28日に”偲ぶ会(お別れ会)”に岡山に行って参りました。先生の出身地である総社市というところで主人と泊まり、駅前で先生の書かれた『黒媛伝説』の歌碑やホテルのロビーに飾られた先生の『曼珠沙華』(山口誓子句)の額等を見てきました。
 ホテルの庭には大きな丹頂鶴がゆったり歩いており、空気も澄んで、付近には数多くの神社仏閣が存在し、日本一のかなの先生の生誕地がとても澄んだ空気と美味しい水の神聖な場所だとよくわかりました。
 「先生7年間ご指導くださり、ありがとうございました」と夫婦でお礼申し上げ献花してきました。
 会場となった岡山駅のホテルには、文化勲章受章者の先生にふさわしく、先生の人徳を慕う1300名もの参列者があり、しめやかに会は執り行われました。







       §11.『365日の紙飛行機』

 『365日の紙飛行機』という朝ドラの主題歌では、
   
    ♪その距離を競うより
    どう飛んだか どこを飛んだのか
    それが一番 大切なんだ♪

 と歌われています。

      365日の 紙飛行機は こちら

    みなが自由に飛べばいい、
    一番にならなくてもいい、
    美しく楽しく飛びたいとこを飛べばいい。
    紙飛行機の軌跡は、だれも予測できないのですから....
 そう、思います。

 この作詞者は、有名な美空ひばりの『川の流れのように』の詞を書いた人です。
 人生に疲れた人は、いっぱいいます。しかし、自分の道を歩いていくしかないのです。
 生まれて来たということはそういうことです。好きなことを見つけられた人は、幸せでしょう!
 この作詞者は、「たゆとう」ということを詩っていますが、
 人生とは、
 川の流れのようなものなのです。
 懐かしい人、懐かしい故郷、それらすべてが思い出として、海に帰っていくのです。おだやかに、平安に、ゆりかごに揺られれているように..
..






       §12.♪ WITH YOU SMILE ♪ 

 3月は人生の節目の月ですね。
 これから卒業式、修了式というイベントが続きます。
 小学校から溌溂とした元気の良い歌声が聞こえてきました。
 With you smile という曲です。
  旅立ちの歌ですね。


      こんな曲です






      §13.星にまつわる曲をアップしました。
     
      『この星に生まれて』 杉本竜一作詞・作曲。
    
 前の"With You Smile"と同じように、人生の節目に歌われる定番ソングです。"Dreams come true togeter"という箇所が素晴らしいですね。羽生君も(大震災を乗り越え)真央ちゃんも夢に向け努力し、最後には夢を叶えました。わたしたちを励ます勇気と希望の歌です。

        





      §14.自衛隊の”歌姫”二人。

 音楽の才能を異色の舞台で開花させた女性歌手お二方の歌をご紹介します。
 三宅由佳莉さんの『旅立ちの日に』と鶫真衣さんの『Believe』です。
  二人とも海上と陸上の自衛官ですが、その澄んだ歌声に癒されます。

        お聴きください





      §15.古関裕而の入学を祝う唄。

  2020年春のNHK連続テレビドラマ小説は、震災地福島の生んだ作曲家古関裕而と声楽家金子(きんこ)夫人の生涯を描いた物語です。『エール』という題名です。
 今年は得体の知れないウィルス《新型コロナ》が2月から世界に蔓延し、国民生活のみならずオリンピックを始め多くのイベント行事が相次いで中止や延期になっています。学校も休校になり、卒業式や入学式も危ういことになっています。
 高校野球も中止になり、球児たちは涙を飲みましたが、甲子園に入場する行進曲を古関氏は作曲しています。『栄冠は君に輝く』という曲です。私は、入学を祝う曲がないかと探していましたが(卒業を祝う曲はあるのですが)なかなか見当たりません。そこで、この『栄冠は君に輝く』が新入生にエールを贈るという意味でそれに相応しいのではないかと思いました。動画のページにアップして置きましたので、下のロゴをクリックしてください。
 古関氏は『東京オリンピック・マーチ』や『長崎の鐘』など多くの名曲を残していますが、戦時中自分の作った曲で多くの若人が戦地に赴いたことに胸を痛めていたと言われます。氏が福島県の出身者であるというのが意味が深いですね。

       栄冠は君に輝く





      §16.しあわせ運べるように。

  皆さんのお宅にマスクは届いたでしょうか? 
 阪神大震災から25年、その後の震災や苦難を乗り越え被災者に寄り添い励まし、町を「元の姿にもどそう」と歌い継がれている唄があります ― 『しあわせ運べるように』という曲です。神戸の小学校の臼井真という一音楽教師がテレビに映った阪神大震災の惨状を見てインスピレーションを得て僅か十分で書いたと言われています。以下にアップして置きますので、困った時、苦しい時には見て聴いてください。歌(音楽)は心(魂)にダイレクトに響かなければ意味がありません。きっと励まされることと思います。「希望の歌」だからです。コロナ・ウィルスに侵された現在もどこかで歌われていることでしょう。

    動 画
 のページにアップしてあります。お聴きください。






       §17.空がこんなに青いとは。

 
これも卒業の定番ソングですが、古い曲ですのでみなさんは聴いたことがないかも知れませんね。 
 1970年に作られた歌です。岩谷時子という人が詞を書き、 野田暉行(てるゆき)という有名な人が曲を作りました。氏は2022年の9月に82才で亡くなりました。訳詞者としても著名な岩谷さんも2013年に97才で亡くなっています。
 
第37回(1970年)「NHK全国学校音楽コンクール 小学校の部」の課題曲です。同年『みんなの歌』でも 放送されました。歌は東京放送児童合唱団です。公害問題を扱った同年の「空がこんなに青いとは」と題されたNHKのドキュメンタリー番組『現代の映像』のテーマ曲ともなりました。CMにも用いられたり、何回も放送されたりしています。短い曲ですが、一番・二番とも良い歌詞だと思います。


    動 画
 のページにアップしてありますので、お聴きください。 
       


      
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